ヘアケアに詳しい人なら知っている、肌や髪にやさしいアミノ酸シャンプー。
アミノ酸由来の洗浄成分が使われていて、洗浄力がマイルドでカラーの退色もしにくくこのサイトでもよくおすすめしています。
私もヘアケアメーカーで開発を始めてからはもう、アミノ酸系ベースのシャンプーしか使っていません。
ただ、人によってはかゆい・フケが出る乾燥する・抜け毛がひどくなったと感じることも実際起こります。
自分にはアミノ酸シャンプーが合わないのかな?と感じているあなたに、元ヘアケア開発者の筆者がアミノ酸シャンプーが合わない人の原因と対処法を解説します。
場合によっては、実は使っていたシャンプーがアミノ酸系シャンプーじゃないということもあり得るので、本当のアミノ酸シャンプーの見分け方も確認してみてくださいね。
開発者が見ても本当にこだわられているなと感じるアミノ酸系シャンプーは『 haru kurokami スカルプシャンプー 』。
一般的なアミノ酸シャンプーの中でもかなりやさしい設計で、カチオン性活性剤フリーで肌が敏感な方にもおすすめできます。
開発者も納得のこだわり
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アミノ酸シャンプーが合わない人の特徴と対処法
アミノ酸シャンプーが合わない人は、肌に合わない成分として2つの可能性があります。
・アミノ酸系活性剤が合わない
・コンディショニング成分が合わない
また、
・油性スタイリング剤をよく使う人
・脂性肌タイプの人
にはアミノ酸シャンプーは向いていません。
それぞれの場合の合わない理由と対処法を解説していきます。
アミノ酸系洗浄剤(界面活性剤)が合わない
アミノ酸系の洗浄剤(界面活性剤)は刺激性は低い方ですが、体質によっては肌に合わないこともあります。
ただ、一言に「アミノ酸系シャンプー」といっても、使われるアミノ酸系洗浄剤の種類はいくつもあります。
使い始めてみたアミノ酸シャンプーはなんとなく合わないけど、
・洗浄力が強い石油系は合わなかった
・イメージ的にアミノ酸系を使いたい
・カラーの退色は抑えたい
と感じている方は、アミノ酸系洗浄剤のメイン成分の種類を変えてみることを試してみてください。
つまり、アミノ酸系シャンプーではあるけど、違うアミノ酸系洗浄剤が使われた商品に変えてみるのです。
シャンプーの全成分表示は、配合量が1%以上の成分は多い順に記載されています。
1番目には水が記載されているはずなので、2番目の成分を確認してみてください。
例えば、今使っているシャンプーが
水、ココイルメチルタウリンNa・・・
と記載されているなら
水、コカミドプロピルベタイン・・・
のシャンプーに変えてみるといった具合です。
同じ「アミノ酸系洗浄剤」でも体質に合うものと合わないものがあるので、試してみるといいですよ。
コンディショニング成分が合わない
もう一つ、アミノ酸シャンプーが合わないありがちな理由は、コンディショニング成分の影響です。
「アミノ酸シャンプー」は髪ダメージが気になる人に使ってもらうことが多いため、きしみを防ぐためコンディショニング成分がたっぷり配合されています。
ただ、そのコンディショニング成分の中には刺激の強いカチオン性成分が含まれていることがあります。
このカチオン成分に敏感な方は、アミノ酸シャンプーを使うと、頭皮がかゆくなったり刺激を感じたりすることがあります。
『 haru kurokami スカルプシャンプー 』はカチオン性活性剤が無添加のアミノ酸系シャンプーです。
全成分表示を見ると上位成分に保湿成分が配合されていて、一般的なアミノ酸系シャンプーの中でもかなり優しい設計。
アミノ酸シャンプーの種類を変えたいという方は一度試してみてください。
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油性スタイリング剤をよく使用する
良いイメージのアミノ酸シャンプーですが、洗浄力がマイルドなために向いていない方もいます。
アミノ酸系シャンプーはメリットも多くありますが、デメリットもあります。
その一つが、「汚れに対する泡立ちが悪い(ものが多い)」こと。
通常生活での埃などの汚れ程度なら問題ありませんが、油性成分の多いヘアワックスやヘアオイルをよく使う方は注意が必要です。
髪に油汚れが多いと、アミノ酸系洗浄剤のみ使ったシャンプーだと泡立ちが悪く、汚れが落としきれず頭皮トラブルにつながる可能性があります。
また、摩擦で髪が傷みやすくなったり、髪が引っかかることで髪が抜けやすくなってしまいます。
油性スタイリング剤をよく使う人でも、以下のポイントを実践するとトラブルを防ぐことができますよ。
・シャンプー前に3分お湯で予洗いする
・泡立ちが悪い場合はケチらず2回シャンプーする
・軽いリンスを先につけてからシャンプーもあり
対処法①シャンプー前に3分お湯で予洗いする
頭皮や髪のダメージを抑えるために、シャンプー前にはお湯で3分ほどすすぎ時間をとりましょう。
髪の汚れはお湯だけでもある程度落ちるので、予洗いをしっかり行うとアミノ酸シャンプーの泡立ちを良くすることができます。
3分って、意外と長いんです。
×髪が濡れたらOK
○髪をお湯で洗う
指で頭皮をマッサージしながら、「お湯で髪を洗う」意識でシャワーしましょう。
3分くらいの好きな歌を見つけて口ずさみながらやると習慣化しやすいです^^
対処法②泡立ちが悪い場合はケチらず2シャン
それでも泡立ちにくい場合はケチらずシャンプーをたっぷり使いましょう。
シャンプーの泡は、髪同士の摩擦を抑制してダメージを抑える効果があります。
泡立たないシャンプーで髪を洗うことは、髪を傷めていることに他ならないので、シャンプーは泡立つくらい十分な量を使うことを強くおすすめします!
対処法③軽いリンスを先につけてからシャンプー
ワックスで引っかかりやすい方は、予洗い時の髪のきしみ防止に、軽いリンスをシャンプー前につけて「油を油で落とす」をやってからシャンプーするのも良いですよ。
これについてはまた別の記事で詳しく解説します。
脂性肌タイプ
アミノ酸系洗浄剤は、シャンプーに使われる洗浄剤の中では洗浄力がマイルドです。
オイリー肌で頭皮がべたつきやすい方は、アミノ酸シャンプーだと洗浄力が足りなくて合わないことがあります。
皮脂を洗い落としきれなくて頭皮トラブルになることがあるので、皮脂分泌の多い子供さんや男性は以下のシャンプーを選びましょう。
・石けん系シャンプー
・石油系(サルフェート系)シャンプー
・上記主剤でアミノ酸洗浄剤が補助的に入ったシャンプー
本当のアミノ酸シャンプーの見分け方
アミノ酸シャンプーが合わない人の特徴と対処法をご紹介しました。
合わない場合はシャンプーを変えてみることをおすすめしますが、その前に、確認するべきことがあります。
そのシャンプーは本当にアミノ酸シャンプーですか?
「アミノ酸シャンプー」又は「アミノ酸系シャンプー」とは、
アミノ酸由来の洗浄剤が入っているシャンプーのこと。
ただ明確な定義はメーカー毎に決められていて「どのくらい入っているか」はあいまいに表現されていることも多いんですよね。
表向きは「アミノ酸系”配合”シャンプー」と謳っているけれど、主剤は石油系洗浄剤だったりすることもあるのです。
メーカーに勤めていた立場で言うのもなんですが、メーカーが声を大にアピールしている部分をそのまんま信じてはいけません。
開発者はまず他社商品が出たら全成分表示を見ます。
「全成分表示を読む」ことができるようになったら上手にヘアケア選びができるようになるので是非マスターしてください。
アミノ酸系洗浄剤の表示名称が先頭にきているか
シャンプー(化粧品)の全成分表示は、配合量が多い順に成分名が記載されています。
水を含む上位5つくらいで大体の場合は9割以上を占めることが多いので、まずは上位5つの成分を見てみてください。
シャンプー裏面の全成分で上位5位にタウリン系、アミノ酸系、ケラチン系、ベタイン系活性剤が入っていれば、アミノ酸シャンプーと言っていいでしょう。
カタカナばかりで難しいかもしれませんが、色を付けたアミノ酸由来の名前の部分を覚えればここに載っていない成分でも応用がききます。
アミノ酸系洗浄剤は、アミノ酸誘導体由来であるタウリン系やベタイン系を含めずに定義しているメーカーもあります。
が、それらも含めて広義でアミノ酸系活性剤を読めるようになっておけば、洗浄力がマイルドなシャンプーを見極めるのには問題ないです。
刺激性の高い洗浄剤が入っていないか
逆に、サルフェート系界面活性剤やオレフィンスルホン酸系界面活性剤が全成分表示の上位に記載されていたら、偽アミノ酸シャンプーの可能性が高いです。
つまり、表立っては「アミノ酸系”配合”シャンプー」と謳っているけれど、主剤は石油系洗浄剤メインだったりするケースです。
最近だと、サルフェート系界面活性剤の刺激性が高いことは知名度が上がってきているので「サルフェートフリー」訴求も多いですよね。
しかし、アミノ酸系活性剤配合・サルフェートフリーと謳って洗浄力が優しいアピールをしているけど、
実は刺激がより強いオレフィンスルホン酸系(AOS系)界面活性剤をメインに使っていたりするケースがあります。
有名な商品でいうと、「オーガニック」を前面に打ち出しているオルナオーガニックは、シャンプーの主剤に洗浄力の高いオレフィン(C14-16)スルホン酸Naが配合されています。
オルナオーガニックシャンプー スムースの全成分
水、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、コカミドプロピルベタイン、コカミドDEA、ペンチレングリコール、ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNa、シア脂、アルガニアスピノサ核油、オリーブ果実油、カミツレ花エキス、トウキンセンカ花エキス、アルテア根エキス、キュウリ果実エキス、セラミドNP、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸Na、アセチルヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸クロスポリマーNa、グリチルリチン酸2K、リン酸アスコルビルMg、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、アスコルビルグルコシド、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、ツボクサエキス、キハダ樹皮エキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、ユキノシタエキス、オウゴン根エキス、イタドリ根エキス、ソメイヨシノ葉エキス、ノイバラ果実エキス、カンゾウ根エキス、チャ葉エキス、イザヨイバラエキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギク花エキス、ローマカミツレ花エキス、ヒメフウロエキス、ラベンダー花エキス、ボタンエキス、ローズマリー葉エキス、ユズ果実エキス、オレンジ油、ラベンダー油、ティーツリー葉油、エチドロン酸、ローマカミツレ花油、クエン酸、クエン酸Na、塩化Na、ステアリン酸PEG-150、ラウリン酸ポリグリセリル-10、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-10、カラメル、サリチル酸、BG、フェノキシエタノール
オルナオーガニックシリーズのモイスチャー、スカルプタイプにも同様にオレフィン(C14-16)スルホン酸Naが配合されていました。
ドラッグストアなどで売られている1000円以下のシャンプーにも多いので注意してください。
このような偽アミノ酸シャンプーを使っていて頭皮トラブルを感じた場合は、アミノ酸シャンプーが合わないのではなく、強い洗浄剤が合っていない可能性があります。
刺激に敏感な方は、全成分表示を読んで正しいアミノ酸シャンプーを選べるようになると役に立ちます。
分からない場合は、私さりーのXアカウントからメッセージをいただいたらお答えしますよ^^
余談ですがアミノ酸系洗浄剤は値段が高いんですよね。
値段の高いサロン専売品シャンプーが良いとされる理由の一つは、アミノ酸系の洗浄剤を潤沢に配合できるというのはあると思います。
まとめ
アミノ酸シャンプーが合わない人の特徴と対処法を解説しました。
アミノ酸シャンプーは洗浄力がマイルドで一般的には刺激が少ないですが、肌に合わない人もいます。
また、ワックスやオイルなどの油性スタイリング剤をよく使う人や脂性肌の人には洗浄力が弱すぎて向いていないと言えます。
アミノ酸系洗浄剤にも色々な種類があるので、アミノ酸シャンプーの正しい見分け方をマスターして、一度合わないと感じたら別の種類のアミノ酸シャンプーに変えてみるのもありですよ。
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