昔から愛されてロングセラーの椿油。
髪によくないという噂を聞くことはありませんか?
実際のところ、椿油のデメリットは多くなく、髪の毛に対してたくさんメリットがあります。
本記事では、なぜ椿油がよくないと言われるのかデメリットや、
・椿油で髪は硬くなる?
・椿油でパーマがとれる?
・椿油は白髪に効果がある?
など椿油に関する噂についてヘアケア開発者が解説します。
正しい選び方・使い方をすれば椿油は髪にとても良い効果がたくさんあります。
本記事で椿オイルをぜひマスターしてください。
椿油は髪によくない?デメリット
椿油は髪によくないと言われることもあるようですが、髪質に合っていれば正直髪の毛に対するデメリットはほぼありません。
椿油のデメリットを挙げるなら次の2つが考えられます。
・質感が重いため、細毛軟毛には向いていない
・酸化しやすく使用期限が短い
それぞれ詳しく解説していきます。
重くべたつきやすいため軟毛には向かない
椿油は主成分の分子量が大きく、ヘアオイルとして使用すると重くしっとりとした質感になります。
髪質に合わないとベタつくと感じる可能性があるため、髪が細い方や、軟毛でペタンとしやすい髪質の方は使用を避けるのが無難です。
髪が広がりやすかったり、毛が硬く髪にまとまりが欲しい方には向いているといえるでしょう。
椿油は酸化しやすい
椿油は、酸化しやすい植物オイルのため、開封から時間が経つと酸化して使用感が劣ってくる恐れがあります。
椿油は様々なメーカーから販売されていますが、全成分表示は「カメリア種子油」又は「ツバキ油」のみで、酸化防止剤などが入っていないことが多いです。
カメリア種子油とツバキ油の違い
ツバキ油は日本のヤブツバキ由来・希少で高価
カメリア種子油はツバキ属の植物由来でより広義の椿油
したがって、椿油は開封したら半年~1年以内を目安に使い切るようにしましょう。
直射日光が当たらず、高温にならない場所に保管しておくのも大切です。
洗面所は意外と浴室乾燥機や衣類乾燥機の熱で暑くなりやすいので注意です。
ちなみに、「椿油は主成分であるトリグリセリド中のオレイン酸の構成比が多いから酸化しにくい」と言われることがありますが、これはあくまでも「植物油の中では酸化しにくい」というもの。
オレイン酸は構造中に二重結合を持つため、ヘアオイルに使われる一般的なオイル全般の中では酸化しやすい部類に入ります。
時間が経っても臭くならないヘアオイルの見分け方の記事でも解説したように、
ヘアオイルの使用期限は未開封で3年ですが、
植物系オイルは開封したら使用推奨期限は半年~1年以内と思って使うことをおすすめします。
椿油のメリット
椿油の髪の毛に対する効果は次の4つ。
・髪をしっとりやわらかくする
・髪がツヤツヤになる
・ドライヤーの熱から保護する
・紫外線(UVB)ダメージを抑える
その他、
・頭皮や肌にもマルチに使える
・香りがないため自由にアレンジできる
などのメリットもあります。
髪への効果①髪をやわらかくしっとりまとめる
椿油は髪にうるおいを閉じ込めてしっとりさせる効果があります。
髪をやわらかくサラサラにしてくれるので、
・髪がまとまりにくい
・髪が硬く扱いにくい
と感じている方におすすめです。
シリコーン系のヘアオイルは表面をコーティングしてツルツルするのに対して、椿油は髪内部からうるおったようなしっとり感がありますよ。
髪への効果②髪がツヤツヤになる
椿オイルそのものの光沢感(屈折率の高さ)や、
表面をオイルでコーティングすることでキューティクルが整い、髪にツヤを与える効果があります。
ツヤ感を出したい場合は、ドライヤー後の乾いた髪にスタイリングオイルとして使うと、ツヤツヤにしやすいですよ。
おばあちゃんが買った椿油つけたらやばツヤ髪爆誕した pic.twitter.com/leT6iWZ4Ya
— すい🍓*⋆ஐ@もこもこツインズ (@sui_shinitai) June 14, 2024
髪への効果③ドライヤーの熱から保護する
ドライヤーの熱は、一時的に髪の温度が60~70度まで上がると言われます。
ヘアオイルには水よりも熱を下げやすい性質があるため、
椿オイルを髪につけてからドライヤーをすることで、
髪が高温になる時間を短縮し、熱ダメージを抑えることができます。
さらに髪ダメージを抑えてサラツヤ髪を目指すなら、ドライヤーは低温のものがおすすめ。
GALLEIDOドライヤーは低温なのに速く乾く低温速乾モードがあり、髪にやさしいドライヤーです。
ドライヤーはリファやレプロナイザーなど、サロン向けの高品質ドライヤーがやはり優秀ですが、
高すぎて手が出ない…という方にはGALLEIDOはかなりコスパが良くておすすめですよ。
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▲値段は有名サロン向けドライヤーの10分の1▲
髪への効果④紫外線ダメージを抑える
植物オイルには、紫外線(UVB)を防ぐ効果があります。
紫外線は最も髪を傷めると言っていいほど髪にダメージを与えます。
外出時にオイルで毛先をコーティングしておくとダメージを抑えられるのでおすすめです。
その他の機能①頭皮や肌にも使える
椿油の多くは、髪だけでなく頭皮・お肌にも使用できます。
主成分であるオレイン酸トリグリセリドはヒトの皮脂にも含まれるため、肌になじみやすいです。
体に使う場合は、保湿ケアとして乾燥しやすい場所になじませます。
ハンドクリームとして手の保湿にも使えるので、髪に使った後、手を洗わなくてもベタつかないのが嬉しいですよね♪
顔に使う場合は、洗顔前のオイルクレンジングやオイルパックとして使うこともできますよ※大島椿推奨。
それぞれの用途での椿油の使い方は、記事後半で詳しく解説しています。
その他の機能②香りがない
椿油として販売されているヘアオイルのほとんどは無香料で、香りはありません。
香りの強い市販のオイルが苦手という方に向いています。
逆にいうと、自分の好みの香水と組み合わせて好きな香りを楽しみやすいというメリットにもなります。
手に取ったオイルにお気に入りの香水をプッシュして混ぜて使うと、香り付きのオイルになりますよ♪
香水のほとんどは油に溶ける性質なので手の平で問題なくなじみます。
水性香水ははじいて分離してしまうので気を付けてくださいね。
椿油に関するQ&A
椿油に関して言われることがある
・髪が硬くなった気がする
・パーマが取れた気がする
・白髪が黒くなる
という噂について、ヘアケア開発者視点でその真偽を解説していきます。
椿油は髪が硬くなる?
椿油そのものが、髪を硬くすることはありません。
あるとすれば、ヘアオイルが酸化して古くなってしまい、オイルの質感が変わった結果「髪が硬くなった」と感じることがあるかも。
「椿油は使い続けると髪に蓄積して硬くなる」という話もありますが、普通に正しくシャンプーできていれば問題ありません。
商品によっては「髪にハリ・コシを与える」と表現されていることがあり、使い続けると髪が硬くなるのでは?と心配されるかもしれませんが、ヘアオイルの効果はシャンプーでリセットされます。
椿油は決して髪に蓄積しやすいオイルではないので、気にしなくて大丈夫ですよ。
椿油はパーマがとれる?
椿油はパーマがとれるかどうかについては、
パーマ施術がとれることはありませんが、
椿油の重い質感によりカールがだれてしまう可能性はあります。
軟毛~普通毛の方で椿油でパーマの持続性が悪いなと感じる場合は、もう少し軽めのオイルに変えてみましょう。
椿油は白髪にいいってホント?
椿油に、白髪が黒くなる効果はありません。
ただ椿油は肌や頭皮にも使えるため、頭皮のマッサージオイルとして使うことで、白髪防止にプラスの効果が期待されています。
・頭皮マッサージによる血流促進効果
・頭皮にうるおいを与えて頭皮環境を良くする
などの効果が期待されるため、白髪が気になる方は頭皮ケアとして使うといいですよ。
頭皮ケアとして使う場合は、アウトバストリートメントとして使う場合と使い方が違うので、次の章で使い方を確認してくださいね。
椿油の使い方
髪・肌・頭皮にマルチオイルとして使える椿油。
それぞれの用途での具体的な使い方をご紹介していきます。
頭皮マッサージオイルとしての使い方
椿油を頭皮ケアとして使用する場合は、シャンプー前の乾いた頭皮に使います。
オイルで頭皮をマッサージすることで、
・頭皮汚れを油で浮かしてスッキリ
・頭皮の血行促進
・頭皮のうるおい・保湿ケア
が期待できます。
既に生えている髪を完全に修復することは不可能なので、これから生えてくる髪を健康にするために頭皮ケアはおすすめ。
週に1回のスペシャルケアから取り入れてみてください。
頭皮ケアとして椿オイルを使う時の手順です。
- ①椿油を手に取る
小さじ1~2杯程度を片手にとります
- ②乾いた頭皮になじませる
指先でオイルを取り、頭皮全体にオイルをなじませていきます
- ③頭皮マッサージ
指の腹で頭皮をらせんを描きながらマッサージ
- ④5分ほど放置
少し放置して頭皮汚れをオイルになじませます
- ⑤ぬるま湯でしっかりすすぐ
頭皮と髪についたオイルをなるべく落としましょう
- ⑥シャンプーする
しっかり泡立てた泡で髪と頭皮を洗います
すすぎが不十分の場合、シャンプーが泡立ちにくくなります。
泡立たない泡で髪を洗うと摩擦ダメージで傷めてしまうので、⑤のすすぎはしっかり行いましょう。
髪の毛への使い方
髪の毛に椿油を使う場合、
・アウトバストリートメントとして使う
・スタイリング剤として使う
2種類の使い方ができます。
自然な仕上がりで髪をやわらかくサラサラにしたい場合は、
アウトバストリートメントとして使うのがおすすめ。
お風呂上がりの濡れた髪に椿油をなじませ、ドライヤーで乾かしましょう。
髪にツヤ感を出したい場合は、スタイリング剤として使用します。
乾いた髪につけてスタイルを整えましょう。
つけすぎると重くベタつきやすいので、1滴ずつとって毛先から試しながら使っていくのがいいですよ。
肌にも使える
お肌に使う場合、
・顔のクレンジングオイル
・お肌のオイルパック
・全身の保湿オイル
・ハンドケア・ネイルケア
などの使い方ができます。
保湿オイルとして肌に塗るだけでなく、オイルクレンジングとしても使えるので万能ですよね。
通常のクレンジングと違って界面活性剤は配合されていないため、
オイルで肌をやさしくマッサージしたら必ずティッシュオフしてから洗い流し、洗顔するようにしましょう。
まとめ
・椿油のメリット・デメリット
・椿油で髪は硬くなる?
・椿油でパーマがとれる?
・椿油は白髪に効果がある?
・椿油の頭皮・髪の毛・肌への効果的な使い方
についてご紹介しました。
椿油は髪によくないといわれることもありますが、
メリットが多く髪に良い効果がたくさんあります。
昔から愛されるロングセラーなのが納得ですね。
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