サロン専売品とは、サロン=美容室だけで販売されるヘアケアやスタイリング商品のことです。
基本的には、美容室で買うのが正規ルートです。
ところが、街中のドンキやロフト、アットコスメストアやドラッグストアでも
「サロン専売品コーナー」が設置されていて、サロン専売品が一般店舗で買えてしまいますよね?
なぜこんなことが起こっているのでしょうか?
本記事では、業界の仕組みから「サロン専売品がドンキやロフトで買えるのはなぜか」を解説します。
そもそもなぜ専売品というものがあるのかという理由もご紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。
サロン専売品を探すなら、美容室が運営するサロン通販『 tricca.store 』がおすすめ。
ドンキやロフトには一切流通していない最新ブランドも揃っていますよ。
サロン専売品がドンキやロフトにあるのはなぜ?
サロン専売品が一般流通であるドンキやロフトにあるのはなぜか、その理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は、代理店による横流し。
2つ目は、メーカーが一般流通用として事実上黙認しているケースです。
理由①代理店による横流し
サロン専売品は、理美容専売メーカーから代理店に卸された後、美容室に仕入れられます。
代理店はメーカーとサロン専売契約を結ぶことで「サロン専売の商品」という仕組みができています。
(そもそもなぜサロン専売ルートを作る必要があるのかは後半で解説)
ところが、一部の代理店の中に、不良在庫や型落ち商品を一般ルートに流す代理店業者がいるのです。
これが、サロン専売品がロフトやドンキで売られている理由です。
私たち消費者から見たら安く買えるのでありがたいことでもありますよね。
ただ、非正規ルートで流れている商品は古かったりして品質が落ちている場合もあるので、注意が必要です。
※全ての商品が古い訳ではありません
この不正流通を防ぐため、メーカー各社は様々な施策を行っています。
QRコードから追跡できるようにして不正ルートが分かるようにしたり、代理店を介さずにサロン直送の仕組みを作ることで対策しているメーカーもあります。
その結果、最近はメーカーの新商品を店頭で見かけることはほぼありません。
現在、ドンキやロフトなどで買えるサロン専売品は、最新ブランドではないことがほとんどです。
リニューアルされて、パッケージとかもより洗練された最新ブランドが各メーカーから出ているはずです。
これらの新ブランドは厳しい流通政策をとられているため、ネットや一般店舗で見つけるのは難しいです。
理由②一般流通用と黙認されるようになったブランド
メーカーと代理店による厳しい流通政策により、メーカーの新商品やブランドリニューアル品はドンキやロフトなど一般店舗で買うことはできません。
現在、一般的に広く認知されているサロン専売品ブランドは昔からある旧ブランドの場合が多いです。
積極的に美容室に紹介されているのは、メーカーが新しい技術を組み込んで開発した新ブランドだったりします。
余談ですが、
理美容業界には「サロン専売メーカーは美容師さんがお客様」
という考えが古くからあります。
商品を使うエンドユーザーが第一のお客様ではなく、
美容室の売り上げを上げることが第一の目標なのです。
でもやっぱりそこに来るお客様はやっぱり商品を使うエンドユーザー。
今の時代、エンドユーザーに広く知られている商品はどうしてもネットで買いたい人がいるのは避けられません。
この状況で、メーカー・美容室・ユーザーの三者が満足できるような正規ネット通販のしくみを模索しているメーカーも少なくありません。
ただ、メーカーから新商品が発売されてもなお、旧ブランドのサロン専売品がいまだにずっとドンキやロフトで買えますよね。
これは、悪質な代理店を取り締まりきれていない場合もあれば、それでも需要があるので作り続けているメーカーもあります。
メーカー側は厳しく流通対策をして厳格にサロン流通用にした新ブランドを作ることで、一般に広く知られて非正規ルートで流通してしまうブランドとすみ分けているのです。
個人的には、消費者からすれば品質の高いサロン専売品は気軽に買いたいし、今の時代にできる悪くない折衷案だと思っています。
そもそもサロン専売にするのはなぜ?
さて、余談でも少し触れましたが、そもそもサロン専売商品というものがなぜ必要なのか。
その理由は2つあります。
①ヘアケアのパフォーマンスを最大限に出すため
②ぶっちゃけ美容室の利益のため
①ヘアケアのパフォーマンスを最大限に出すため
サロン専売品の存在理由の1つは、美容師さんからあなたの髪質に合ったヘアケア商品・使い方を提案してもらって、最大限のパフォーマンスを出すためです。
美容師さんは髪質やダメージレベルの毛髪診断をするプロ。
かつ、商品知識も深いので、多くの商品やラインアップからあなたの髪に合ったベストな商品を提案できます。
「髪質なんて自分で分かるし、私は欲しい商品を自分で選びたい」
そう思ってるあなた、自分の髪質を客観的に把握できてることって意外と少ないんです。
実は、ヘアケアに関心があって理美容メーカーに勤めてきた新入社員でも、自分の髪質を詳細に正しく把握できている人は少ないです。
かくいう私も、自分が「細毛柔毛」だということは入社してから初めて認識しました。
こういう診断って具体的な境界線がないから、自分は「普通毛かな」とか思ってる人が圧倒的に多いんですよね。
もしくは、硬毛だって自称してるけどそうでもなかったり。
あなたも実は認識が違うかもしれません。
数多くの方の髪を見てきた美容師さんだから提案できることというのは確かにあります。
気になる方は、スタイリストさんに一度自分におすすめのヘアケアを聞いてみてください。
②ぶっちゃけ美容室の利益のため
もう一つの理由は、ぶっちゃけ美容室の利益のためです。
こういうと「お金を稼ぐ」話題がタブー視される日本ではネガティブに捉えられますが、これは美容室存続のために必要なことです。
カットやカラー施術をするサービス料だけでは、長時間労働する美容師さんやアシスタントさんに満足のいくお給料で続けてもらうのは厳しいのが現実。
あなたがいつもお世話になっている美容師さんにお仕事を続けてもらうためにも、いきつけの美容室で買ってあげてほしいなぁというのが元業界人としての願いです。
とはいえ楽に買いたい気持ちもよく分かります。
そんな方に利用してほしいのが、美容室が運営するネット通販。
ドンキやロフトのように古い商品ではなく、新品の新しいブランドを正規品として購入できます。
詳しくはサロン専売品がネット通販でなぜ買えるのかの記事でご紹介しています。
代表的なのはヘアサロンLolonoisが運営する『 CHOUCHOU 』。
ミルボンのエルジューダやナプラのエヌドットなどの有名ブランドも取り扱われていておすすめです。
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話を戻すと、サロン側は店販商品が利益のためだと分かっているから、商品提案すると押し売りしているみたいでためらってしまう美容師さんも多いんですよね。
サロン専売品の良さが分かっていて買いたいと思っているあなたは、いつもの美容室でスタイリストさんに「ヘアケア気になるんですけど」と聞いてみてください。
ほんと、控え目なスタッフさんはそれでも営業しきらないので、そういう方には「さっきのシャンプー良い香りだったので買いたいです!」とはっきり言ってあげてください(笑)
まとめ
サロン専売品がドンキやロフトで買えるのはなぜか?
そもそもサロン専売品とはなぜあるのか?について解説しました。
ドンキやロフトの商品は代理店の横流し商品である場合が多く、店舗で見かけるものは旧ブランドのことが多いです。
最新のサロン専売品は取り扱い美容室でしか買うことができません。
それでも有名ブランドのサロン専売品を買いたい場合は、美容室で買うか、メーカー公式サイト、理美容品専門のオンライン通販サイトで買うのがおすすめです。
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